休日というのは働く業界によって異なるが、看護師の年間休日日数は110日程度だ。一方、土曜日、日曜日、祝日が休みの職場であれば年末年始や夏休みなどを入れると年間で120日前後となる。このように見てみると、看護師の休日は他の職業に比べて10日程度少ないということになる。また、看護師は日勤や夜勤などの交代制を導入しているため、休日も不定期であることが原則である。後日に連休を取ることができるとはいえ、世間が連休を楽しんでいる中で出勤していると、年間休日日数がどうしても少ないというイメージが出来てしまう。
それでは、多忙な看護師はその110日の休日をどのようにして取っているのかというと、これは職場によって事情が異なってくる。たとえば総合病院の場合、看護師はシフト制を採用していて24時間体制でスケジュールを組み、基本的に2交代制や3交代制というローテーションだ。そのため、定期的に休日を取ることはできないのである。また、個人病院の場合には、定期的な休日として日曜日と祝日があり、週1日は午前勤務のみで午後は休みというパターンが多い。夏休みや年末年始が休日になるので、比較的長期休暇が取りやすい環境にある。学校に採用されている看護師の場合は学校の規則が適用されるので、土日祝日が休日で夏休みや年始年末などの連休がある。
このように、看護師は休日が少ない中でも、自分に合った勤務形態の職場を選び休日を有意義に過ごしているのである。